● 渡した個人情報で脅され捨て駒に!
● 残るのは重い刑罰と損害賠償!
● 不審な求人は疑って!調べて!相談して!
● 一人で悩まず警察等へ相談!
● 罪を犯さず助かる道は必ずある!
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いわゆる「闇バイト」の現状
いわゆる「闇バイト」が関係した強盗事件等が各地で相次いでいます。中には未成年が逮捕される事件も発生するなど、非常に深刻な現状となっています。
犯罪の被害者はもちろん、闇バイトに応募してしまい、犯人グループに利用され犯罪を犯した加害者自身も、どちらの人生も台無しになる、許し難いものです。
犯人グループは、SNS上において甘い誘い文句を用いて、「捨て駒」となる実行役を募っています。
主なSNS上での募集文言(例)
高額報酬をアピールする募集文言
- 高額バイト
- 高額現金
- 高額収入
- 楽で簡単高収入
- 1日〇〇万円
- 即日即金
- 即日現金
- 即日払い
- 資金調達
- お金配ります
安全性をアピールする募集文言
- 安全に稼げます
- 犯罪ではありません
- リスクなし
- ホワイト案件
- 国対応
犯罪であることを連想させる募集文言
- グレー案件
- 人を運ぶ仕事
- 叩き(強盗)
- UD(受け子・出し子)
仕事内容についての募集文言
- 単発バイト
- 地方へ出張する仕事
- 誰にでもできる簡単な仕事
- 高校生(学生)でもいける
- ハンドキャリ―
- タクシー業務
- ドライバー
- 運ぶ仕事
- 荷物(書類)を受け取るだけ
- 送迎
- SIM案件
海外での仕事を連想させる募集文言
- 海外リゾートバイト
- 海外で短期間高収入
- 簡単な翻訳作業
その他
- 保証金なし
- 本日稼働可能
- 詳しくはDMで
「闇バイト」に応募すると、犯人グループからは匿名性の高い通信アプリ(「Telegram」、「Signal」等)をインストールするよう指示があり、以降、証拠を残さないために指示をされた通信アプリを通してやりとりを行うことになります。
詳細な仕事内容等を尋ねても、犯人グループは「まずは仕事を行うために身分確認が必要」等と言葉巧みに唆し、「運転免許証」「住民票」「マイナンバーカード」「学生証」等の身分証明書を撮影した画像等をはじめ、中には自宅・実家の写真や家族の個人情報等を送らせるケースもあります。そして、把握した個人情報を利用して、応募者が犯行を躊躇したり、グループから離脱しようとした場合、「家に行く」「家族に危害を加える」等と脅しをかけ、追い込み、服従させることで、特殊詐欺の受け子や出し子、強盗等の実行役として繰り返し犯罪に加担させます。
もちろん犯人グループは、約束など守る訳はありません。応募時に約束した高額な報酬は支払われることはなく、警察に逮捕されるまで、終わることなく犯罪行為を強要され、逮捕されれば文字どおり切り捨てられる「捨て駒」として利用され続けることになります。
そして、逮捕された後に待ち受けるのは、懲役等の刑罰と被害者への多額の損害賠償となり、それは結果的に犯罪に加担した本人だけでなく、その家族にも多大な影響を及ぼすものとなります。
いわゆる「闇バイト」に応募した場合、関わりうる罪名及び刑罰
詐欺(受け子・出し子) | 10年以下の懲役 |
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犯罪収益法移転防止法違反 (銀行口座の売買/受け取り) |
1年以下の懲役、100万円以下の罰金 |
携帯電話不正利用防止法違反 (携帯電話の売買/受け取り) |
2年以下の懲役、300万円以下の罰金 |
強盗 | 5年以上の有期懲役 |
強盗予備 | 2年以下の懲役 |
強盗致傷 | 無期又は6年以上の懲役 |
強盗致死 | 死刑又は無期懲役 |
盗品等に関する罪 (盗品等有償処分あっせん罪、 盗品等運搬罪等) |
10年以下の懲役及び50万円以下の罰金 |
目先の金銭を得るため、「1回だけなら大丈夫」「嫌になったらすぐに辞めたらいい」といった安易な考えで応募した結果、犯人グループに利用され、犯罪を繰り返し、取り返しのつかない結果がその先に待っています。
そのため、「闇バイト」に関わらないための3つのポイントが重要となります。
- ① 疑う
- ② 調べる
- ③ 相談する
不自然なアルバイト等の求人があったら、まずは疑ってください。決して楽な仕事で大金を稼ぐことはできません。
中には割の良いアルバイトはあるかもしれませんが、決して短絡的に応募せず、インターネット等を活用して正規な求人であることを確認しましょう。その際「このバイトは大丈夫だろう」と応募する理由付けのために自分の都合の良い情報だけを集めることは避けましょう。
家族や友人等、誰かに相談することが重要です。相談でなく、誰かに「こんな仕事を始めようと思う」と話をするだけでも効果的です。仮に自分が気付けなかったとしても、相談、話をしたその誰かが「その仕事はおかしいのでは?」と少しでも感じた場合、その求人は直ちに「不審な求人」となり応募することを思い止まらせるきっかけとなります。一人で決めない、悩まないが鉄則です。
3つのポイントにより、少しでも怪しいと思った場合、決して短絡的に応募することなく、近しい人や警察をはじめとする公的機関などに相談すれば、「闇バイト」への関りを未然に防ぐことができるはずです。
不審な求人等(例)
- 「1日〇〇万円」と不自然に高額な報酬
- 即日仕事ができる人間を募集
- SNS上のみの求人広告
- 応募のための連絡方法がSNSによるDM(ダイレクトメッセージ)のみ
- 名称、所在地、電話番号等の記載がない
- 匿名性の高いアプリへと誘導
- 違法性がないことを強調
- 「~するだけ」と曖昧で簡単な仕事を強調
- 募集内容に伴う資格や経験が不問
- 履歴書不要
また、「闇バイト」への入口はSNS等による求人だけではありません。
「金になる良いバイトがある」と先輩・友人・知人等の周囲の人間から誘われて加担してしまうケースも一定の割合を占めているのが現実です。率先して紹介を受ける加害者もいれば、人間関係から断ることができず、無理やり加担させられたケースもあります。SNS等の不審な求人を注意していても、周囲の人間から突然「闇バイト」が降りかかってくることがあることも認識するべきです。その時こそ、甘い言葉や脅迫等に屈せず、勇気を持って断り、近しい人や警察に相談することで、「闇バイト」への関りを絶つことができます。
万が一関わってしまい、犯人グループから脅迫を受けた場合、ためらわずに勇気を持って警察に相談してください。応募してしまった本人とその家族を保護する、と警察は力強く述べています。
一人で悩み、抱え込むことなく家族等の近しい人や警察等に助けを求めてください。
罪を犯さず助かる道は必ずあります。